市民検証委員会とは
「市民検証委員会」の設立について
●設立の背景と趣旨
2023年3月31日、花角英世新潟県知事は、新潟県原発検証総括委員会の池内了委員長を含む7名の委員全員の任期を自動消滅させ、5月10日に検証の「とりまとめ」を県自らが行うと表明した。これにより、5年以上かけて丁寧に積み上げられてきた、いわゆる「三つの検証」が、最後の段階で専門家による総括的な検証を経ず、まさに「画竜点睛を欠く」状態で幕引きされる事態となった。さらに県は、現在に至るまで、元委員長による県知事への真摯な問いかけ、またそれに対する委員の再任や委員会の再開を求める県民の強い要望にもまったく耳を傾けることがない。
ここに、柏崎刈羽原発の再稼動問題をはじめ、次世代の生活や命を案じ、未来に責任をもとうとする市民は、今行政によって故意に未完に終わらせられようとしている、原発の包括的な検証を継続させ、市民自らの力で完遂しようと決意した。
●設立 2023年6月3日
「市民検証委員会」の対話集会について
市民検証委員会の対話集会は、一般社団法人「SOSOTEC」に業務を依頼して、ワークショップ形式で行っています。原発の再稼働に賛成、反対、よくわからないという方にも参加していただき、市民の幅広い声を集めていきます。
池内特別検証報告パンプレット
タウンミーティングを各地で開いて、みんなの要望や意見を取り上げて議論し、また柏崎刈羽原発の安全性や東京電力の適格性について事実に基づいて検証を行う、そんな検証総括であればこそ、県民の信を問うことができるでしょう。しかし、県が出した「総括報告書」はまったくそれらを取り上げることなく、専門家の議論を活かすものでもありませんでした。出された報告書の表面を撫でるだけで、深堀りする議論は一切なされていないからです。こうして、全国の原発立地自治体が高く評価した新潟県の3つの検証とそれに基づく総括を行うという試みは、結局空振りに終わりました。こういう事態となれば、多数の県民が参加して原発問題について熟議する対話集会と、そこで出された課題を市民が検証する作業を通じて、県民の手で柏崎刈羽原発の再稼働を批判的に検討することが重要です。このパンフレットは、その熟議と作業を実践していくための手引きとなるとともに、多くの人たちの要望を汲み上げ、意見をまとめて『市民検証総括書』を作成する出発点ともなるでしょう。今後とも、新潟県の原発行政が県民の意向を反映したものとなるよう、がんばりましょう。